賃貸リノベーションかかる費用は本当に千差万別。たった10万円で大きな効果があるものもあれば、数100万円かかる場合もあります。100%成功する方法論はありませんが、償却の計画を入念に立てて望むことが大事です。ここでは、長期的な資産運用のモデルケースをグラフにしました。さらにリノベーションを行えば、入居率アップにつながるメリットもありますので、それをご紹介します。
賃貸物件をリノベーションするということは何も特別なことではありません。自分の持つ建物を愛し、可愛がり、大事にする、という当たり前のことなのです。物件は生き物であり、放っておくと髪も伸びて、ヒゲもボウボウになります。リノベーションとはそれを整えるだけのことなのです。一定の年数ごとに手入れすれば、住戸は常にきれいに保たれ、寿命も伸びます。とはいえ、ある程度のお金が必要なことも事実。ここではリノベーションを行った後、どういったメリットがあるのかを長期的なスパンで見ていきます。あなたの持つその物件は、今後も長く長く付き合っていく大切な資産です。我が子の成長のためにお金を積み立てるのと同じく、10年~20年のレベルで運用方法を考え、施策を図っていくことが重要です。さらに詳しく図解で説明します。
資産運用のモデルケースを5年プランと15年プランで見てみます。
また、リノベーションがもたらす効果は上にあるように数字だけで計れるものではありません。
「家賃を下げずにすむ」ということは、「入居者の質が下がらない」ということにつながります。入居者の質が上がるということは、家賃滞納者やトラブルが減り、共用部もきれいに保てるため入居率アップにつながります。
逆に入居率アップのために、賃料を下げざるを得ないとなると、必然的に入居者の質が下がり、管理が大変になるだけではなく、物件の老朽化もどんどん進んでしまいます。この点でも自身の資産を大切にし建物や物件の寿命を延ばすための一つの方法がリノベーションである、と言えるのではないでしょうか。